金剛禅では「修行の心得」という学科を学ぶのですが、これは「物事を学ぶ注意点」と言い換えた方が良いと思います。
一番大切なことは「目的意識を持つこと」ということから始まるのですが、この目的が抽象的な事項では何の成長も得られないのです。
例えば、「良い人になる」という目標を立てたとします。でも、その良い人というのは、どういうことをすれば良いのかが理解できなければ、良い目標ではないのです。手段が分かり、成長できる目標でなければ、本当の目的意識を育てることは出来ないのです。
工場などで必要なのは「時間当たりの生産数を伸ばす、価値に見合った品質を維持する。」このあたりのことを複合して目標として持ち、成長を目指せるようにならなければならないのです。
訓練校では、個々の職業評価をし、評価に対して、改善を続け成長できるような教育を訓練しているのです。
ただその場にいて、その時間を共有してさえすればいいという状態では、企業に努めることは難しいし、例え入社できても就労を維持していく事はさらに困難な状況となってしまうのです。
周りから「~してもらえるだろう」という福祉的な考えを職場に持ち込むことは出来ません。それを踏まえて教育をしていかなければならないのです。
目標の持たせ方、それが、教育の中で一番大切だという自覚を持った取り組みを、教育現場で生み出し、家庭で維持し支えていくことがとても大切なのです。明日はそうしたことを学んでいただこうと思います。
道院長 江間秀樹
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