今日は「目力」のお話しです。
鍛えるポイント「礼・目・声・手足」の二番目、「目」についてです。
目は私たちに視覚を与えてくれる体のとても大切な部分ですよね。目があるから見ることが出来ます。
見えることはあなたの能力を向上させるのにとても大きな力となってくれていますよね。
でも、それはあなたが注意深く観ようとしないと、上手に使えているとは言えません。
見えるということは、あなたに対する危険を知ることが出来ますし、他人の行いを観察して自分も同じことが出来る様に努力が出来る様になるではありませんか。
せっかく、物を見ることが出来ても、見ようとしない人には危険は大きくなります。
良い例が、道路の横断です。信号機のない交差点で、横断歩道があるからと左右も確認せずに渡ろうとすればとても危険ですよね。法律では信号機の無い所では、歩行者が優先され車は止まらなければならないと決められていますが、守ってくれる人ばかりだは有りませんよね。思い込みで動くから事故は起きるのです。周囲を観ずに「~だろう」と自分に都合よく考えると自制心が無くなりますが、「~かもしれない」と考えると、自分を制御できるようになります。周囲をしっかりと観察出来るようになるからです。
少林寺拳法を学ぶときに、師匠や先輩が技をやって見せてくれますが、いくら見ていても出来る様にはなりません。「知りたい・覚えたい」という気持ちがないとダメなのです。
教えてくれる人から見ていると、あなた方がこの気持ちが持てていると、目から受ける表情が輝いて見えるようになるのです。
まず、しっかりと「物事を正しく見る」(正見)という態度を持ちましょう。
少林寺拳法を学んでいて先ず、鍛えられるのが観察力です。物を観る力を養い、追及する心を引き出すようになって行くのです。
是非、私たちと一緒に学んでみませんか。
金剛禅の道院では皆さんをいつでもお待ちしています。
道院長 江間秀樹
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