「障がい者の就労について教えてください・・・。」へのお応えです。
「自分の都合の良い様に、自分は楽なように、自分は庇われて当たり前」等々の利己的考え方を持って、その欲求が抑えられないと、集団の中では浮き出し自分の居場所は失われてしまいます。
自分を特別だと考えるお子さんに、その根拠が何処にあり、他者からも正当に評価されるものなのか冷静に考えさせてみることです。
他人にとってはあなたこそが他人。あなたのために負担を負ういわれはないわけです。
あなたなら、一緒に精一杯働こうとせずに、負担を増やす他人に力を貸しますか?
「バカバカしい。そんなの貸すわけがないだろ。」と答えるでしょう。
それが、他人との協調性も持たず、努力もしないあなたに対する周囲からの評価だと気が付かせることです。「あなたの周囲で働く人にとってあなたが特別だという正当に認められる理由がない。」ことを教えなければなりません。
仲間や同僚として、力がなくても真面目に頑張ろうという姿勢があるから、自分に負担があっても、力を貸しあうことが出来るのです。
「障害があるから庇われて当たり前・・・。」
と考える福祉や家族の考え方こそが、現実に目を向けていない勉強不足なのです。
先ず、冷静になって考えてみてください。
障がい者の周囲で同じ仕事をしている人達に、高給取りがいると思いますか?
普通のパート代ぐらいしか貰っていない人や最低賃金で働いている研修生がほとんどなのが現実です。
お母さんなら低賃金でも、しっかりと面倒を見ながら自分に与えられた仕事もこなし、頑張れますか?・・・無理ですよね。それが、普通の考え方であって当たり前の事なのです。
合理的配慮というのは、会社が考えることであって、隣で働く人に求めるものではないのです。会社にしても働きやすい配慮を求められるだけで努力してくださいという程度の事なのです。
だからこそ、ある程度の訓練がなされ、努力することを覚えていない者に、就労を維持していく事は出来ないのです。
周囲が面倒を見すぎる環境に染まってしまうと庇われて当たり前と思い込んでしまいますが、それは、理想論であって何の対価も保証しない押し付けでしかないことを福祉も知り、正当な対策を勉強しなければならないのです。
障害があっても働こう、頑張ろうという気持ちがある人が企業就労を目指せるのです。負担の受け入れというスタンスでは、周りで働くパートさんたちがどんどん辞めてしまい仕事も回らなくなってしまうのが現実です。
企業への就職を目指したいというのであれば、一度、あしたか訓練校を見学に行ってみることです。取り組んで行くべき方向性が理解できるようになると思います。
そして、ご家庭でも教育を維持して行くことが出来なければ、就労は維持できません。
是非、金剛禅を学んでみませんか、少林寺拳法はとても良い教育と訓練になると思います。
道院長 江間秀樹