あきらめてはいけません 求めるから力は生み出せるのです

今日は質問へのお応え 6回目

 

『 ⑥片寄らない力をもつ

         総合力と質の向上を図り、協調性を育成すると他人から求められる人材になれます。 』に対しての

 

「そんなにいろいろな仕事への対応が出来なければ、知的障がい者は企業に雇用されないのでしょうか」という質問でした。

 

企業では周囲の社員に負担感の無いように障がい者雇用をしなければ、担当する部署の理解が得られないという問題が起こります。フロントは現場からの「何をさせたらいいの?誰が指導するの?」という問題にしっかりとした対策が準備できなければ話は進みません。法定雇用率で障がい者雇用を進めなければならないものの、仕事を生み出せないという現実に直面し、挫折するのです。

合理的配慮が義務化されたことにより、しっかりとした指導が出来る環境でなければならない。それには、管理者を作らなければならないという人件費の負担も増えます。現在、障がい者雇用を求められるのは50人以上の社員を抱える企業ですが、果たして、その規模の企業でその費用を捻出するのと反則金を払うのとどちらが現実的でしょうか。

障がい者雇用を成功している企業の共通点は障がい者を戦力として育てる術を持っているという点です。

こうした企業では雇用の段階で能力に対するチェック力が高いのです。

業務委託訓練やトライアル雇用で長期間の実習の中で、就業意欲や家庭の支援力を観察し、雇用が決められるのです。面接会でも、企業はほぼ軽度の身体障がい者狙いなのが現実なのです。

そうした現状に知的障がい者が就労を求めていくのですから、訓練されているかどうかは大きな判断条件になります。

就労できたとしても、8時間の労働内容を一つの作業で固定できる企業は少ないでしょう。様々なことに対応しなければならないのが現実なのです。これに対応出来る力があるほど就労のチャンスが大きくなるのです。バランスの良い訓練を受けた経験のあるものほど採用されやすくなるのです。

訓練校に入れる方はほんのわずかですが、少林寺拳法は最寄りの市町にあり、とてもバランスの良い訓練をしています。技術には剛法(突いたり蹴ったり)と柔法(投げたり固めたり)があり、体感を整える整法(人体の熟知)、学科や法話で姿勢や取り組み方も学ぶことが出来るのです。

金剛禅の道院に見学や相談に来てみませんか。どこの道院でも頼りになる先生方が皆さんをお待ちしています。     

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