最新の記事 | 引佐道院 | Page 12

最新の記事
Shorinji Kempo

zoomを使えるようにしてください

皆さん、この新型コロナウイルス感染者蔓延による、非常事態宣言の期間中を、どのようにお過ごしでしょうか。

世の中の変化に対応して、少林寺拳法ではzoomを利用して講習を開催するなど拳士間のコミュニケーションが途絶えないようにしていこうという対応を始めています。

静岡県でも会議や小教区本山認定研修会などで使用して、使い方に馴れようと努力している次第です。

小教区の認定研修会には僧階をお持ち出ない方も参加し勉強していただけますので、是非、参加できるように準備してください。

 

とても分かりやすかったYouTubeの動画です。ご覧になってからダウンロードを始めてみてください

 

【たった7分で分でわかる】いまさら聞けない!Zoomの使い方

https://www.youtube.com/watch?v=C0feLLIJISQ

 

ダウンロード先

https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360022036391-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%96%B9%E6%B3%95-PC%E7%89%88-

 

浜松市立 笠井中学校で授業をしてきました

9月15日(13:20~14:30)の日程で浜松市立笠井中学校の発達支援組に通う、1~3年生と先生方合わせて40名ほどの皆さんに「将来、就職して自立するためには、今、どのような取り組み方をすれば良いのか」というテーマを頂き、静岡労働局を通した依頼で、授業を行なってきました。

 

授業では「自立を目指して働く力を身に付けよう 八つの取り組み」というお話をしました。

 

以下は内容です

➀目標や価値観を持った努力

目的意識や正しく周囲からも認められる価値観の持ち、良い仕事を多くできるようにする。

②手順をまもる

約束を守れない方の指導は困難であり「安全性・生産性・品質」が保てず、必要とされません。

③基本動作や約束の確立

約束を守らせ、怠らせない。「約束を覚えられるか」ではなく、「維持ができるのか」が最大のポイントとなります。

④理解する努力(間違いや、無駄をしない訓練)

基本をしっかりと身につけると自分のやっていることが本当に理解出来るようになります。

⑤数をかけ経験知・判断力を養う(経験したことを記憶する訓練)

「理解すること」と「出来ること」とは違います。理解不足・不慣れでは仕事に「滑らかさ」が出せません。経験を積み重ね洗練された動きの獲得、「そのタイミングでそれを行う」という訓練が重要です。

⑥片寄らない力をもつ

総合力と質の向上を図り、協調性の育成をすると他人から求められる人材になれます。

⑦体調の自己管理(安定した戦力としての最低条件)

仕事に支障を出さない社会人の基本として、正しい姿勢を身に付け、安定した戦力としての自覚を持つことが自分を護ることになります。

⑧基本を礎に進化(マンネリ化しない取り組み方)

常に「計画・実行・評価・改善」の繰り返し出来ることを増やして行く、能力を磨いていきましょう。

 

という八つの心得を子供たちに解りやすい様に、普段、私と一緒に働いている障がい者の動画を見せ、どんな訓練をすると出来るようになるのかを教えました。

動画や訓練の仕方、そして、挨拶がいい加減な子供たちには、「おはようございます」と言わせたときにそっぽを向き気が付かないふりをして応えず、「江間さん、おはようございます!!」と名前を付けて挨拶してごらんと教え。名前を付けることによって相手に意識させ、支援力を引き出す、挨拶の必要性を生徒たちとのやり取りでしてみせるなどの工夫をして授業をしました。

先生たちは、生徒たちがこんなに長い時間の講義に集中できていたと驚いていました。私が以前に講習会で先生方にしたアドバイスを実践されていたそうですが、なかなか生徒には伝わらなかったようで、その場で注意するのとは違い、動画で観て感じたうえで訓練してみるという今回の授業はとても勉強になったとのことです。生徒たちも大切なところはパワーポイントを写し書きながらメモを取り集中して勉強できていました。皆さん話が理解できたようで笑顔で喜んでくれていました。

 

皆さんは気が付きましたよね。

これは、金剛禅の「修行の心得」をもとにした内容です。

単なる学科として覚えるのではなく、教えの本当の意味を理解して、それを、世の中をよくしていくために伝えていく事が大切な布教なのですよ。少林寺拳法を修行して身に付ける行動力と併せて、他人をも支えられる知識を身に付けるように勉強してください。それが、金剛禅の目指す「拳禅一如」の姿勢です。

 

今日のテーマはD5の勉強です

今日は、テーマ番号D-5の『社会と少林寺拳法における「織物的人間関係」の在り方とその意義』という1月23日に行なう、次の県教区本山認定研修会での講義内容を考えています。武専の派遣も12月には茨城の担当がありますし、労働局からの依頼の講演や小教区の認定研修会やらと立て続けに予定が続いているので、常に並行して思いついたことを書き留めるのが私の勉強スタイルです。

このタイトルを通して皆さんに学んでいただきたいことを伝えるのにと、頭に浮かんできたのが、このお話です。

 

筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、略称: ALS)になってしまった拳士仲間を当時の少林寺の機関誌で取り上げてもらったが、励ましや、応援の手紙も来なかったと道院長講習会に参加した際に新潟の先生から聞かされ、機関誌の記事にあまり熱心に目を通していなかったことを恥じながら、手紙を書いたことを思い出します。

お礼の返信とともに送られてきたのは、一枚の署名用紙でした。当時、ALSの患者さんは深夜、就寝時に溜まる痰の除去は看護師か家族が行うしかなかったのですが、自宅で療養する場合、家族の負担が非常に大きく、これをヘルパーにも行うことを認めてほしいという内容の署名だったのです。

「この一枚を埋めて返すだけでいいのか!!」

そう思った、私たちは何人かで街頭に立ち署名を集め、道院では拳士や家族の皆さんにお願いし、周囲の自治会、学校や職場、様々な協力を経てとてつもない署名を集めて段ボールに入れて何箱も送ったのです。送った拳士から署名活動をしていた日本ALS協会に送られ、それまで不調だった署名活動に、とてつもない署名が他の団体の皆さんの力で集められ送られてきましたと、大喜びでホームページに署名の山を映した画像入りで、お礼の言葉が掲載されていました。そして、法案はつくられたのです。

武専の教員として初めて新潟に派遣された際、冒頭の挨拶でその時のお話をしました。それまでは、どこから来た先生だろう?と初めて見る私に、よそよそしい感じだったのが、講師紹介を終えると皆さんが寄ってきて、「あの時の先生だったんですね!!こんなうれしいことはない!!」と大騒ぎになってしまったのです。講義の中で、普段、私たちの行っている献血推進活動のお話をしたのですが、二度目に講師として伺った際に、皆さんからグループになって献血に定期的に行くようにしているという話を聞かせてくれたのです。とてもうれしい気持ちで一杯になりながら、その日も楽しい武専になりました。

私たちの自他共楽の精神は「ともに少林寺拳法を楽しむ」というだけのものではないのです。

自分の感じたことを周囲に伝える人がいたからこそ、気が付き反省し、それに応える者が生まれる、何に困っているのかを伝えたからこそ、その思いを共有し、何とかしようと努力が始まる。思いは広がり多くの賛同を集め、支える力を作り出す。私たちは理想境の建設に邁進すと唱えているように、そのために必要なのは常に時事に関心を持ち、問題意識を持ち、有志となって社会を支えることに鍛えた力を使える人間にならなければならないのです、開祖は

「愛だけでは世の中は決してよくなりません、自分を捨ててでも正しいものを助けるという力を養うことが大切なのです。…
少林寺拳法の拳士は一人残らず正義の勇者であれ!! 」

             1972年鏡開き式 より

と我々に説かれていました。

常に、その精神をもって、周囲に協力し合える力の輪を広げていきましょう。

引佐道院のサイトへようこそ!

引佐道院のサイトへようこそ!