知っていますか、少林寺拳法を | 引佐道院

知っていますか、少林寺拳法を

今日は、「ブログを拝見して、なぜ少林寺拳法の事ではなく、悩みの相談や、教育について等を語られているのですか、少林寺拳法は武道ですよね、疑問に感じました。ぜひ教えてください。…」というメールを頂きましたのでお応えします。

 

少林寺拳法を武道としてとらえてしまうと「武道の先生なんかに相談しても脳筋な考え方で、相談にもならないでしょ・・・。」というイメージを持たれている方も多いでしょうか。

武道というと師と弟子といった上下関係の中で、戦い方ばかりを鍛えているような団体は確かに多いですから、嫌われる方も多くいらっしゃるでしょう。

金剛禅における少林寺拳法は「単なる武道ではなく、自己確立・自他共楽という精神を身に付ける」ための行(手段)です。

随分前のことになりますが、国際武道大学の柔道の先生が「武道は情操教育に役に立つ」ということを論じようと、武道各団体にアンケートテストを受けてもらい調査したことがありました。

結果は少林寺拳法は、調査に参加した他の団体と明らかに違い、経験年数や段位によって的確に数値がよかったという答えが出たために、その先生が我々の道院長研修に来て発表してくださったことがあり、当時、おおきな話題となりました。

少林寺拳法は他の武道とは目的が違い、学び方も違います。

物事を考えて行動するのではなく、上下関係を重んじ、指示に従うという傾向の強い日本の社会の中で、私たちは兄弟や同志、愛する人たちと信頼し合い、横のつながりを強く説いています。誠実に相手を認め、拝みあう社会を目指しています。挨拶もそういう思いを込めて合掌なのです。

日々の訓練の中で「金剛禅の教えを学べる」という環境が、肉体的な強さへの追及から、精神性の向上へと移り変わっていくという特徴を持っているのです。

他者との競争による目的の達成ではなく、個人の強化と他者との協調による理想の実現という目標が、個人の変革を促すのです。

結果、求める「強さの目的」も、「目的を達成するための手段」も全く違ってくるのです。

居場所を求められる方、自分を変えたいと思う方は、是非、金剛禅の門を叩いて話を聞いてみてください。

「聞く力・観る力・話す力・説く力・集う力」がとても養成され、あなたを救う力が身に付いてきます。

一緒に楽しく修行してみませんか。

 

Mail hideki362018772@gmail.com

(相談・質問 いつもありがとうございます。皆さんからのメールでブログの更新も順調です。是非、以前に書いたものも見直し続けてください。以前には見えていなかったことが見えてくると思います。これからもよろしくお願い致します。)

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