元々人を指導するのが好きであり、相手に理解してもらえた時の喜びに大きな充実感を覚えていました。
46才、決して若くはなかったが、自分を変えるために好きな少林寺拳法を通じて、これまでに経験したことのない事に挑戦しようと思ったのです。
道院長になって人を育てることの喜びや感動を糧に、強い気力を持つことで自分の人生を大きく変えられると思ったからです。
これまでの私の性格や行動からすれば思い切った決心でした。
また、家族の理解が背中を押してくれたことも追い風となりました。
拳士が「何を求めて道場に来てくれているのか?」を把握し、それにしっかり応えることを大切に考えています。
指導内容は同じでも、拳士一人一人が、どういう要望や課題に直面しているかを理解することで期待に応えられる指導が出来ると考えます。
拳士一人一人とのコミュニケーションを取りながら、その人に合った切り口で指導することを心掛けています。
また、技などが上手く出来た時は大きく褒め、失敗した時は小さく注意することを実践しています。小さな芽でも大きく伸ばすことが大切であると考えます。
出来れば、道場が狭く感じるまで人数が増え、活気溢れる道院になればと思います。
今後特に力を入れたいことは、
①中高年の方が生き生き練習が出来るように居心地の良い道院を目指す。
そのためには、 個人の年齢や体力に合わせたきめ細かな指導を行い、各自の立てた目標が達成出来るように手助けしていきたいと思います。
②道場に通う拳士が少林寺拳法の教えを通じて、人生をより豊かに過ごすようになってくれることを目指す。
そのためには、自己確立や 自他共楽などの教えを分かり易く説き、理解を深めてもらえるように努めたいと思います。
浜松可美道院は少年部がなく、大人しかいない道院ですが、四段以上の幹部拳士が6人在籍し、指導者層が厚いことが特徴です。
また、私を含め60才以上の拳士が7人おり、平均年齢が非常に高くなっていますが、アットホームな雰囲気の中、楽しい修練に努めています。拳士数は少ないですが、仲間との絆が強く、練習日はほぼ全員揃います。
高齢になり運動不足解消のために続けられている方も多いので、柔軟体操と基本突きには十分時間を掛けています。
また、少林寺拳法の教えを今後の人生に役立ててもらおうと、法話も頻繁に行っています。
無理せず、各自の体力に合わせ、楽しく心地良い汗がかける道院でありたいと思っています。
・道場はエアコン設置、柔法マット全面敷詰めなど、高齢者にも優しい環境で練習出来るので嬉しい。
・20時より全員揃っての練習が始まるが、個人的に30分以上前から道場に来て、柔軟体操を行い体ををほぐしている。これは専有道場ならではと思う。
・指導者が多いので色々な先生方から動きのアドバイスをもらえるのが良い。
・同じ世代の中高年が多いのでお互い練習し易い。運動不足解消のために通っているが非常に楽しい。これからも続けていきたい。