小学2年生の夏、交通事故で右足を複雑骨折し、2か月間入院しました。リハビリをしても上手に歩くことができなかった私を友人が少林寺拳法に誘ってくれました。
怖い先輩もいましたが道場自体は楽しく、苦しくても負けたくないという気持ちから頑張っていました。
当時の仲間は、少林寺拳法から離れましたが、私は少林寺拳法が学校生活に支障はないことを証明したかったので継続することにしました。
また、中学生から一般部の仲間入りすることで通常の生活と異なる楽しみ方を学びました。
入門してから35年が過ぎ、前道院長からの打診で、今までの恩返しと次世代教育に邁進したいという気持ちから道院長交代を引受けました。
はじめに、道場に通ってくる拳士の表情や言葉から当日の体調を判断できるように心掛けています。
道院長だからと威張ることがなく押付にならない指導を心掛け、金剛禅の教えを正しく伝えれるよう、難しい内容には例を挙げながら、楽しく理解できるような話し方に変えています。
修練では鎮魂行を行い、易筋行としての少林寺拳法も各人の体型や力加減を考慮した方法もできるように観察力を高め指導しています。
「生涯勉強」を念頭に、様々な拳士から情報を得るように心掛けています。
小中高生には、学校とは異なる社会的教育機関として、学校では教わることのできない場所を提供していこうと考えています。
所作や人との関わり、世代間を越えた交流の場となり、家庭や学校では味わうことができない空間を提供していきます。
一般部では、各人の目標に対し、指導するとともに健康増進を主とした無理のない修練と情報交換の場を提供し、多くの仲間を集めることのできる道院を目指しています。
前半は鎮魂行から始まり、基本修練を行っています。特に基本修練は重要視しているので、時間を割いて修練します。
基本修練後には法話を行い、金剛禅の教えを実践で活かす話をします。
後半は実技として、各級で班を作り、熟練した幹部が中心に技の指導をしています。
高段者は技の特徴を理解し、それぞれの体型に合った攻守方法などの研究をしています。
浜北道院の道場は「とても大きく、広い」ことが特徴です。
移動修練では一度往復すれば、膝に手をつく拳士もいます。
誰もが真剣に学びながら、絶えず笑顔がある状態での修練に励んでいます。
指導してくれる先生は、危険な行動に対して怒ると怖いです。しかし、たまにくだらないことで笑わせてくれます。(少年部茶帯拳士)
違う学校の子と友達になれることがうれしい。(少年部緑帯拳士)
昭和時代に徒手格闘技に憧れ入門しました。
少林寺拳法の小さなことでも自信が持つことの出来る「教育システム」は、他の武道にない素晴らしさがあると感じました。
道院長の理念は「技だけが素晴らしい人間、大会重視の人間」育成が目的でなく、「地域社会に活躍できる人間育成」が目的であることに心揺さぶられ、一緒に道院を盛り上げていきたいと考えています(一般部拳士)