9月15日(13:20~14:30)の日程で浜松市立笠井中学校の発達支援組に通う、1~3年生と先生方合わせて40名ほどの皆さんに「将来、就職して自立するためには、今、どのような取り組み方をすれば良いのか」というテーマを頂き、静岡労働局を通した依頼で、授業を行なってきました。
授業では「自立を目指して働く力を身に付けよう 八つの取り組み」というお話をしました。
以下は内容です
➀目標や価値観を持った努力
目的意識や正しく周囲からも認められる価値観の持ち、良い仕事を多くできるようにする。
②手順をまもる
約束を守れない方の指導は困難であり「安全性・生産性・品質」が保てず、必要とされません。
③基本動作や約束の確立
約束を守らせ、怠らせない。「約束を覚えられるか」ではなく、「維持ができるのか」が最大のポイントとなります。
④理解する努力(間違いや、無駄をしない訓練)
基本をしっかりと身につけると自分のやっていることが本当に理解出来るようになります。
⑤数をかけ経験知・判断力を養う(経験したことを記憶する訓練)
「理解すること」と「出来ること」とは違います。理解不足・不慣れでは仕事に「滑らかさ」が出せません。経験を積み重ね洗練された動きの獲得、「そのタイミングでそれを行う」という訓練が重要です。
⑥片寄らない力をもつ
総合力と質の向上を図り、協調性の育成をすると他人から求められる人材になれます。
⑦体調の自己管理(安定した戦力としての最低条件)
仕事に支障を出さない社会人の基本として、正しい姿勢を身に付け、安定した戦力としての自覚を持つことが自分を護ることになります。
⑧基本を礎に進化(マンネリ化しない取り組み方)
常に「計画・実行・評価・改善」の繰り返し出来ることを増やして行く、能力を磨いていきましょう。
という八つの心得を子供たちに解りやすい様に、普段、私と一緒に働いている障がい者の動画を見せ、どんな訓練をすると出来るようになるのかを教えました。
動画や訓練の仕方、そして、挨拶がいい加減な子供たちには、「おはようございます」と言わせたときにそっぽを向き気が付かないふりをして応えず、「江間さん、おはようございます!!」と名前を付けて挨拶してごらんと教え。名前を付けることによって相手に意識させ、支援力を引き出す、挨拶の必要性を生徒たちとのやり取りでしてみせるなどの工夫をして授業をしました。
先生たちは、生徒たちがこんなに長い時間の講義に集中できていたと驚いていました。私が以前に講習会で先生方にしたアドバイスを実践されていたそうですが、なかなか生徒には伝わらなかったようで、その場で注意するのとは違い、動画で観て感じたうえで訓練してみるという今回の授業はとても勉強になったとのことです。生徒たちも大切なところはパワーポイントを写し書きながらメモを取り集中して勉強できていました。皆さん話が理解できたようで笑顔で喜んでくれていました。
皆さんは気が付きましたよね。
これは、金剛禅の「修行の心得」をもとにした内容です。
単なる学科として覚えるのではなく、教えの本当の意味を理解して、それを、世の中をよくしていくために伝えていく事が大切な布教なのですよ。少林寺拳法を修行して身に付ける行動力と併せて、他人をも支えられる知識を身に付けるように勉強してください。それが、金剛禅の目指す「拳禅一如」の姿勢です。